卵かけご飯は何歳から?子供は生卵をいつから食べられるのか

卵かけご飯は何歳から?子供は生卵をいつから食べられるのか

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卵かけごはんは美味しくて豊富な栄養がある、そして何より手軽。そんな卵かけごはんを子供に食べさせたい!

でも赤ちゃんのうちは卵はダメとか、生卵は10歳までダメとか、3歳から大丈夫とか…。なにが正しいのかわからなくなった私は、自分でネット検索することに。

すると、わかってきたのは生卵の危険性だったのです。

本記事では子供に生卵や卵かけご飯は何歳から与えても良いのか解説しています。

目次

生卵を使用した卵かけごはんの危険性2つ

1.生卵はアレルギーの原因となる

「食物アレルギー」は、じんましん、湿疹、下痢、咳、などの症状がでます。重くなると「アナフィラキシー」というショック症状を起こし、意識障害が出たり血圧が低下して最悪命を落とすこともある、決して軽くみることはできないものです。

「鶏卵」は1歳未満~2歳の「アレルギー原因物質(アレルゲン)」のうち第1位(約4割)ですが、小学校入学前ころには症状がなくなるお子さんが8割以上になるそうです。

卵のアレルギー原因物質(アレルゲン)

生卵のアレルゲンは加熱することで排除することが可能です。
逆に生卵をかけて食べるいわゆる卵かけご飯はアレルゲンが残っているため、子供には注意が必要なのです。

母親からのアレルゲン感作について

母親が妊娠中に、卵などアレルゲンとなるものを食べることで胎児に影響があるのではないか、という「アレルギー胎児感作」という考え方を持っている方もいますが、これはデマのようです。

2.サルモネラ菌

海外ではほとんど卵を生でたべることがありません。

なぜなら、「サルモネラ菌」による食中毒のリスクがあるからです。

サルモネラ菌はとても怖い!と心配になりますよね。でも、熱には弱い菌なので、70~75℃以上で1分間の加熱で問題なく食べられるようになります。

というわけで海外では加熱して食べるのが常識となっているのです。

では、日本では大丈夫と言えるのでしょうか?

日本の卵ですが、パック詰めされる前にしっかり洗浄や殺菌されているのでサルモネラ菌はほぼいないとされています。

日本食品安全委員会の調査では、日本中から集めた卵10万個のうち3個だけ汚染が見つかったという報告があります。

参考:安心して生卵を食べられる国-日本食品安全委員会

ごくごくまれに、母鶏の体から卵に入ってしまうこともあるそうですが、卵の中身は元々無菌です。というのも、卵は本来にわとりの赤ちゃんが育つためのもので、菌を退治する「リゾチーム」という成分も含まれているんだそう。

なるほど、日本の卵は生で食べても大丈夫!

と、安心する前に、数点気をつけていただきたいことがあります。

生卵を使った卵かけご飯を安全に子どもに食べさせるポイント4つ

1.新鮮なものを新鮮なうちに食べる

当たり前のことですが、生で食べる場合新鮮なものを食べましょう。菌は時間とともに増えるので、リスクを低減するためにも、賞味期限前より前、できれば買ってから3日以内に食べるのがおすすめです。

新しい卵ほど表面がザラザラした感じで、ピカピカしたものは古いと覚えておきましょう。

見た目でわからない時は、水に入れてみて浮いてきたら古いのでアウトです。

もし割った時に黄身が破けてしまったら、生で食べるのはやめましょう。

また、卵の殻が割れたりヒビが入っていたら、早めに加熱調理してから食べることを心がけましょう。

2.冷蔵庫で保存する

スーパーでは常温で販売されている卵。家庭で冷蔵庫に入れる必要はあるの?と思ったことは無いでしょうか。

結論から言えば、常温でも卵の保存はできます。

ただし、生卵は温度や湿度の変化に弱いのです。

そもそもスーパーは室内がかなり寒いですよね。ほとんどの冷蔵や冷凍ケースは開けっ放しのため、冷房を使わなくても室温は低いです。

その近くに置いてしまうと生卵は冷えてしまいます。

冷えた生卵を購入し、その帰りの道中では常温にさらされている可能性が高いため、温度差が発生し卵の表面に結露がつきた真顔が傷んでしまいます。

そのような事を防ぐため、スーパーは安全策として常温に置いているのです。

また、ご家庭で冷蔵庫に入れるのは、温度・湿度変化を最低限にし卵の品質低下を防ぐため、そして表面についている雑菌が増えないようにするためです。

冷蔵庫の扉に卵入れがありますが、できればパックのまま内側の棚に入れましょう。

そうすることで、卵に触れる回数が減り、扉開閉による温度変化や破損のリスク低減、卵が呼吸することによる雑菌やニオイの吸い込みを減らすことができます。

3.割ってからすぐに食べる

卵の中が無菌だとしても、割ってそのまま長い時間置いておくと雑菌が増えてしまうので、すぐに食べるようにしましょう。

特に、黄身と白身を混ぜると雑菌が増えやすくなるので注意が必要です。

4.殻に注意

一番危険性が高いのは卵の殻です。

心配な方は使う前に水洗いしてもいいのですが、冷蔵庫に保管する前に洗うことはNG。

卵の表面に1万個以上あるといわれる「気孔」から水が入ってしまい、むしろ雑菌繁殖の元になってしまうからです。

また、生で食べようとして割った卵に殻が入ってしまったら、念のため熱を通して食べた方が無難。

したがって、すきやきなどで小鉢に殻付き卵を入れているのも、あまりよくないと言えます。

生卵・卵かけご飯は何歳から食べられる?

赤ちゃん

基本的に、赤ちゃん生卵や卵かけご飯は食べさせてはいけません!

ただし、アレルギーを心配するあまり卵を食べさせないようにするのも、おすすめできません。

2019年春に国の指針が12年ぶりに改訂され、「食べさせることを遅らせてもアレルギー予防にはならないので、卵などアレルゲンも適切な時期にはじめること」が推奨され、今まで7カ月齢からだった開始時期が5カ月齢と早まりました。

実際に生卵を食べさせ始めるのは、生後5~6カ月のゴックン期。

5~6カ月

15分以上固ゆでした卵黄をすりつぶして少しづつ試していきます。

ゆでて殻をむいて卵黄と卵白をすぐに分離することが重要です。

7~8カ月のモグモグ期

7~8カ月のモグモグ期には、固ゆでした卵黄1個または少しだけ卵白の付いた卵黄の卵焼きを細切りして食べさせます。

9~11カ月のパクパク期

9~11カ月のパクパク期にはしっかり加熱した全卵を1/2まで試して行きます。

12カ月以降

12カ月以降も加熱した全卵1/2~2/3とし、肉や魚・野菜など様々な食べ物とのバランスを取っていくようにします。

このように、早い時期から少しずつ慣らしていくことで、アレルギーの発症を抑えられるというのが現在の考え方の主流となります。

幼児(2歳・3歳)

農林水産省では、生卵を2歳以上からとしていますが、3歳からとする育児関係者やお医者さんも多いようです。

いずれにしても、アレルギーや食中毒などのリスクがあること、卵白の方が危険であることを忘れないようにしてください。

第一に新鮮な卵を買ってすぐに使うこと。殻の汚れが卵に入らないようにして卵黄だけを取りだし、熱々のご飯に入れてよく混ぜ半熟にすれば、かなりリスクは減らせます。

しかしながら、少量の卵白でアレルギーを起こすお子さんもいるので、無理に生で食べさせない方がいい時期でもあることをご理解ください。

もちろん問題のない子は大丈夫ですが、食べ過ぎ注意です!

問題ない年齢

子供の免疫系が大人と同じになるのは7~8歳。

また、消化器官が成長して完成するのは10歳ともいわれています。

したがって、この時期になるまで生卵は与えない方がいいという慎重論もあります。

では、卵かけご飯や生卵はいったい何歳から大丈夫なのでしょうか?という定説はなく、アレルギーに関しては個人差が大きいので、その子によるとしか言えません。

8割くらいの子供の卵アレルギー症状がほとんどなくなるといわれる、小学校入学時を目安にするのもいいかもしれません。

幼児に卵かけご飯を食べさせる時の注意点

衛生面

卵売り場で賞味期限の長いものを買い、買ってきてからすぐにパックのまま冷蔵庫の内側の棚に入れること。

生で食べる場合、できるだけ3日以内にし、卵を水洗いしてキッチンペーパーで水気をふき取り、割ってすぐに食べるようにしましょう。

もし、カラのかけらが卵に触れてしまったら、生で食べるのはやめて加熱してから食べるようにしてください。

アレルギー

2~3歳ではアレルギーになる可能性が高いこともあるので、一度にたくさん食べないようにして徐々に増やしていくのがおすすめ。

また、卵白の方がリスクが高いので、心配な場合は卵黄だけから始めてみてください。

熱々のごはんに卵黄を入れて全体に混ぜれば、熱によって卵黄のアレルギー物質はかなり低減されます。

成長して小学校にあがる頃には卵アレルギーのリスクは下がってくるので、全卵でも食べられるようになりますが、個人差もあるので無理をしないようにしましょう。

咀嚼

スルスルと食べやすく美味しい卵かけごはんですが、咀嚼を必要としないため子供の噛む習慣がつきにくい、食べ過ぎてしまう、というデメリットもあります。

毎日食べたがるお子さんもいらっしゃると思いますが、週に1回などセーブしてあげるようにしましょう。

温泉卵は何歳から?

「温泉卵」は白身トロトロ卵黄プリプリ、と白身の方が柔らかいのが特徴ですよね。

つまり、温泉卵はアレルギーのリスクが高い白身の方が固まっていないので、白身が固く黄身トローリの「半熟卵」よりは危険性が高いことになります。

卵の黄身が固まり始めるのは65℃で70℃で完全に固まります。

一方、卵白は固まり始めるのは58℃と低いのですが、固まるまでには80℃以上にする必要があります。

この性質を活かし、「温泉卵」は70℃前後のお湯で全体を加熱、「半熟卵」は水から加熱し黄身の中心に熱が行きわたる前に取り出して作るわけです。

最初の方で説明したように、卵白にあるアレルゲン「オボアルブミン」は、60℃以上の加熱によってアレルゲン性がほとんどなくなりますが、「オボムコイド」の方はアレルゲン性が残ってしまいます。

したがって、生卵よりはリスクが低いものの、やはり2歳過ぎ頃から食べさせていくのがいいでしょう。また、温泉卵を作ってから長期間保存しないようにしてください。

子供は卵かけご飯は何歳から食べられるのかのまとめ

ちょっと科学用語などが多くて難しいところもありましたが、覚えることはシンプルです。

  • 生卵はしっかり加熱することで食中毒やアレルギーのリスクがかなり少なくなること。
  • 子供には個人差があり、早い場合は2歳から生卵や卵かけご飯を食べられる
  • が、心配な場合には卵の黄身だけから始めて少しづつ増やしていくこと。
  • 6歳以上ならだいぶリスクは少ないが、気になる症状が出たら医師に相談すること。
  • 生卵をお子さんに食べさせる場合、温度管理や衛生面など取り扱いに注意し、新鮮な状態で食べること。

これだけです!

生卵や卵かけご飯を子供と食べるなら上記のことを忘れないでくださいね。

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