日常的に作る味噌汁。
冷蔵庫に入れず鍋に入れたままの状態が多いので、知らないうちに腐っている場合が多いです。
では、味噌汁が腐るとどうなるのでしょうか。
この記事では
- 味噌汁が腐るとどうなるか
- 味噌汁の傷みの見分け方
- 味噌汁の賞味期限や保存方法
について詳しく解説しています。
味噌汁が腐るとどうなる
臭い
味噌汁は、冷たい状態だと異変に気づくのが難しいですが、加熱してみてわかることが多いです。
腐っていると明らかにおかしい違和感のある臭いがします。
酸っぱい臭いや納豆のような臭いがするはずです。
いつもと違う臭いがしている場合、腐っていることが多いので食べない方が良いでしょう。
味
温めて食べた時に、苦味を感じたり、酸っぱい味がする場合は腐っていることが多いです。
味噌汁の味ではない場合お腹を壊したり、ひどい場合は食中毒を起こしてしまうこともあるので、
食べずに処分しましょう。
食中毒になるとどうなるかというと、飲んだ後に吐き気や嘔吐、下痢や発熱などの症状が見られます。
そのような場合には、医療機関で診察を受けるようにしてください。
見た目
加熱したときに、ねばねばとした粘り気があったり、ドロドロしてとろみがあることがあります。。
こちらも、火にかけないとわからないですが腐ってる可能性が高いので処分してください。
たまに白いカビが発生して浮いていることがあります。
カビには毒素がありますので絶対に食べないようにしてください。
加熱に使ったものはしっかりと除菌しましょう。
たまに白い膜が見られることがありますが、これは「産膜酵母」と呼ばれるものです。
毒性はないと言われていますが、雑菌がついたりすることもあるので
この場合も、食べることはお勧めできません。
味噌汁が腐る原因
常温保存
発酵食品としても人気な味噌汁。
本来なら、味噌は長期保存ができるのに、味噌汁にすると日持ちがしなくなってしまうのはどうしてでしょうか?
腐らないような気もしてしまいますが、味噌汁を常温で保存するのは危険です。
朝作って夜も食べようと、コンロに置きっぱなしで放置することはありませんか?
半日から1日置いておくだけでも痛んでしまうもので、夏場だと傷みも早く雑菌も繁殖します。
常温保存する場合は、しっかりと熱を通して蓋をして保存しましょう。
具材
味噌そのもの自体は長持ちする食材ですが、入っている具材によって傷みが進む場合があります。
日持ちのしない具材が入っている場合、通常よりも早く腐ってしまう可能性があります。
できるだけ、作り立てを食べるようにしましょう。
難しい場合、食べる前に味噌を入れるようにしたり、工夫をしながら作り置きなどをするのがお勧めです。
枯草菌
味噌は、麹菌の酵素を使って旨味を作っています。
麹菌が大豆のタンパク質などを分解することでグリセリンを作るからです。
そして酵母は味噌の表面で活動してアルコールを生成して雑菌の繁殖を防いでいます。
たくさんの対処法を持ってしても「枯草菌」という菌のせいで腐ってしまうことがあります。
納豆菌と同じ仲間で、特徴は熱にも強く、アルコールでも死ぬことはなく、沸騰してもなんてことはありません。
この菌たちにより、腐った味噌汁は異臭を放ってしまいます。
味噌汁が腐る・傷みやすい具材
なめこ
きのこのお味噌汁は美味しいですが、その中でもなめこは傷みやすいので、冷蔵保存がお勧めです。
常温で保存はできないので、作ったらすぐに食べてしまう方がいいでしょう。
あさりの味噌汁や肉を入れた味噌汁も傷みやすく常温保存はやめたほうが安全です。
ほうれん草
ほうれん草も味噌汁に入れると美味しいものですが、意外と傷みやすいです。
常温保存ではなく冷蔵保存しましょう。
できるだけ作ったらすぐに食べてください。
わかめ
常温保存ですと数時間しか食べられません。
何日持つかというと冬でも1日が限界です。
その代わり、冷蔵庫することで2日ほどは保存できます。
豆腐
お豆腐も、日持ちしそうな気もしますが、実はわかめと同じ期間になります。
新鮮な作り立てを美味しくいただくことが1番安心できます。
腐ったみそ汁の見分け方
腐っているかどうかの判断で1番危ないのが冷たい状態で判断することです。
味噌汁の腐る状態や傷み具合は温めてみて初めて臭いや見た目の異常が見えてくるので、作り立てのものでない限りが一度温めてから確認することが大切です。
もし、食べてみておかしいなと感じた場合は、食べない方がいいでしょう。
特に夏場は出来立てでない場合常温で放置したものは注意が必要です。
傷んだ味噌汁は加熱すれば食べられる?
熱を加えたら殺菌効果があるように思えてしまうかもしれませんが、菌には熱に強い菌もいてノロウイルスなど強い菌だと他の菌よりもなかなか殺菌することは難しかったりします。
カビに含まれる毒素など、殺菌しきれないものも味噌汁の中に入ったままになり、
食中毒の原因になってしまいます。
傷んでいたり腐っている味噌汁を加熱しても食べない方がいいでしょう。
味噌汁の賞味期限
インスタント味噌汁の賞味期限
インスタントの味噌汁には種類がいくつかあるかと思います。
味噌や具材が生のものだと、消費期限は大体半年から8ヶ月程度です。
全てフリーズドライのものだと長くて5年ほど保存できるものもあります。
手作り味噌汁の賞味期限
・常温だと数時間
次の日に食べようとよる作っても、翌日には腐っていることが多いので夏場は特に食べずに処理してしまいましょう。
2日目に入ったら冬場であっても食べない方がいいでしょう。
・冷蔵保存で3、4日
3日目には食べてしまった方がいいと思います。
・冷凍保存で2週間程度です。
いずれの場合も冬の保存方法なので、夏場は特に早く食べてしまうようにしましょう。
味噌汁を作り置きしておく場合の保管
自宅で
作り置きしておく場合は、冷凍が1番お勧めですが、すぐに食べる場合は冷蔵庫に保管して早めに食べるようにしてください。
傷みやすい食材を食べる直前に入れるなどの工夫をして美味しくいただきましょう。
味噌玉のレパートリーを増やして楽しむのもお勧めです。
スープジャーで携帯
お弁当などで便利なスープジャーですが、思っているより早く腐るので注意しましょう。
ランチジャーなどにはサーモスなどの保温機能がついていますが何時間も、もつ訳ではありません。
スープジャーで保温できる時間が6時間のものが多いのでこの時間内には食べてしまいましょう。
6時間でも傷んだ状態になってしまうことがあるので、お弁当などで持っていく際には足が早い具材は選ばないようにしましょう。
特に味噌汁は傷んでしまうということを覚えておきましょう。
味噌汁の保存方法
冷凍、冷蔵など、項目が複数ある場合は見出し3を追加して区切って書く。
冷蔵保存
できるだけ早く冷やすのが味噌汁を腐らせない方法です。
冷蔵する場合は、鍋ごと冷蔵庫に入れるのがいいでしょう。
熱をとってから冷蔵庫に入れるべきですので、冷ましている間に傷ませないためにも氷で冷却するのがお勧めです。
一回り大きい鍋などに氷を入れ、上から味噌汁の入った鍋を置いておくと、早く冷やすことができます。
保存期間は冬場で3、4日程度です。
入れ忘れにはご注意ください。
冷凍保存
冷蔵保存する場合は、密閉できる保存容器に入れて保存しましょう。
しっかりと冷ましてから冷凍しないと、温度差のために痛みやすくなってしまいます。
劣化を防ぐためにも少し塩を多く入れることもポイントです。
何回も加熱したり冷凍したりすると、雑菌が繁殖してしまいます。
ですから、食べられる分だけ小分けにして冷凍してください。
ちなみに、ジャガイモや豆腐は冷凍に向かないのでお勧めできません。
食感が悪くなってしまいます。
玉ねぎ、白菜やニンジンなどは冷凍に向いています。
保存期間は二週間程度です。
味噌玉を作る
味噌玉とは、味噌と乾燥した具材などを丸めて冷凍庫や冷蔵庫で保存する作り置きです。
この方法ですと、後はお湯を注ぐだけという状態なので、保存に適していない具材なども食べる直前に入れられるので日持ちして便利です。
乾燥わかめや、乾燥ネギなどを入れることが多いですが、他にもいろいろなレシピがあるので楽しめます。
味噌汁が腐るについてのまとめ
味噌汁はすぐ腐ると頭に入れておくことが大切。
特に夏の味噌汁は作ったらすぐにいただくことが腐らないためのポイントです。
最後に腐った味噌汁の捨て方をご紹介いたします。
異臭を放っていることもあるので、水気を吸い取ってくれるものに流し、臭い対策と液漏れ防止のためにも新聞紙などを入れた密閉できるビニール袋などに入れて捨てましょう。
そのまま流してしまうと排水が詰まってしまう恐れがあります。
夏場など温度の高くなる時期はもちろん、作り立てを1番美味しい状態でいただける工夫をしながら、楽しく美味しくいただきましょう!