はちみつの甘さとレモンの酸っぱさが魅力の、はちみつレモン。やみつきになってしまい「飲みすぎは体に悪いのかな?」と思ったことはないでしょうか。今回は、はちみつレモンの特徴や体に良い効果、また飲みすぎは体に良い悪いのか?などについて紹介します。
はちみつレモンとは?
「はちみつレモン」とは、その名の通りはちみつとレモンを合わせたものですが、ドリンクタイプとレモンの固形のまま食べるタイプがあります。
ドリンクタイプのものは、レモンの果汁にはちみつと水を加えて作られたジュースで、実際に商品として販売されているものは根強い人気を誇っています。
レモン果汁にはちみつが加わることで、さっぱりとした清涼感と甘さを同時に味わうことができる、クセになるジュースですよね。
ちなみに、似ている飲み物で「レモネード」がありますが、これはレモン果汁に砂糖と水を加えられたもの。味も似ていますが、甘さの成分がはちみつか砂糖かの違いがあります。
固形のレモンを食べるタイプは、「レモンのはちみつ漬け」とも言われています。暑い夏の運動部への差し入れというイメージがあるのではないでしょうか。
工程としてははちみつを入れた容器にレモンを漬けていくだけなので、自宅でもとても簡単に作ることができます。
今回はこの飲料水としてのはちみつレモンと、レモンのはちみつ漬けとして知られているもの、どちらもまとめて「はちみつレモン」と呼ぶこととします。
基本的にどちらも成分は同じなので、効果やメリット、体に悪い点なども同じです。
はちみつレモンの効果とメリット
まずは、はちみつレモンの効果・メリットを紹介します。
疲労の回復
はちみつに多く含まれるビタミンBは、疲労を回復してくれる効果があります。
そしてレモンにはクエン酸、ビタミンCという、酸っぱい成分が多く含まれており、クエン酸にはエネルギーの代謝良くして疲労の回復を促す効果があります。
クエン酸はそれだけでなく、ビタミンBなどと共に摂取することで効果をより高めることもできるため、はちみつに含まれるビタミンBと、このクエン酸が合わさることで、より疲労回復の働きが上がるのです。
科学的にも相性の良い組み合わせだったのです。
またはちみつは果糖、ブドウ糖と言われる糖質が、主な成分になります。これらの糖質は、エネルギーの源としての働きもあるため、疲労回復に加えて元気ももたらしてくれます。
はちみつレモンが差し入れとして相応しいのは、疲労回復とエネルギー源の効果が、スポーツによって失われた体にぴったりだからです。
特に暑い夏は、体力の消耗が著しいですから、さっぱりと食べやすいはちみつレモン漬けは効果抜群なのです。
夏におすすめなのは、はちみつレモンに塩を入れるという工夫です。はちみつレモンに塩を加えることで、失われがちな塩分を補給する効果もあり、疲労回復に加えて熱中症対策にもなります。
風邪の予防
レモンにはビタミンCがたっぷり入っていましたよね。このビタミンCには、免疫力を上げる働きがあるため、風邪の予防にも効果があります。
また、はちみつにはのどの粘膜を乾燥から守る役割があります。この役割も風邪の予防につながります。
のどの粘膜が乾燥してしまうと、免疫力が下がり、菌に感染しやすくなるからです。乾燥しやすい冬に風邪をひいてしまうのも、これが原因です。
はちみつにはそれだけでなく、グルコン酸という菌を退治してくれる成分も含まれています。
はちみつの粘膜を保湿する効果と菌退治の効果、そしてレモンの免疫力アップの効果で、風邪から身を守ることができるのです。
もちろん予防だけでなく、風邪をひいてしまった場合でも効果はあります。はちみつレモンで免疫力を上げて、早く治せるようにしましょう。
美肌効果
レモンに含まれるビタミンCは、肌のハリを保つためのコラーゲンを作ります。そのためビタミンCが不足してしまうと、肌のハリがなくなったり、シワの原因になったりしてしまいます。
またビタミンCには、肌のシワやたるみを防ぐための、抗酸化作用という働きがあります。この抗酸化作用は、血管や内臓などの体全体の老化を防ぐ役割もあるので、同時にアンチエイジング効果もあると言って良いでしょう。
そしてはちみつにも、美肌効果の成分があります。それは亜鉛と呼ばれるものです。
亜鉛は新しい細胞を生みだす際のサポートの役割があり、新陳代謝を促す効果があります。新陳代謝が悪いと、肌荒れの原因になってしまいますから、この亜鉛の働きによって肌荒れを防ぐことが可能になります
ダイエット効果
はちみつの特徴と言ったら、甘さですよね。砂糖やチョコレートなどと比べても、飛びぬけて強い甘さを感じるのではないでしょうか。
これははちみつに含まれる果糖が原因です。果糖は他の糖分よりも甘さを感じる成分で、はちみつの甘さは砂糖の3倍とも言われているほどです。
そのため、ダイエット中に甘いものを欲した際、はちみつであれば少量でも満足感を得ることができます。「ダイエット中なのにお菓子をたくさん食べてしまった」ということを防ぐことができますね。
それに加えて、レモンに含まれている食物繊維は腸内細菌の働きを促し、便秘の解消を助けてくれます。
はちみつレモンは体に悪い?
以上のように、はちみつレモンには様々な効果やメリットが存在するということが分かりました。
しかし、はちみつレモンは体に良いことばかりなのでしょうか。
このように、実際に「はちみつレモンは好きだけど、食べすぎたら体に悪いのかな」と不安に感じている方もいるようです。
甘いものを摂りすぎると、なんとなく体に悪いイメージがありますよね。糖分が多いと、糖尿病になってしまうのでないかという心配も出てくると思います。
続いては、はちみつレモンを食べすぎた場合の体への影響について説明していきます。
はちみつレモンの成分である、はちみつとレモン、それぞれの影響について分けて紹介します。
はちみつの食べすぎが与える体への影響
肥満の原因
はちみつには果糖とブドウ糖が含まれている、という説明をしたのを覚えていますでしょうか。
これらはエネルギー源になってくれる成分ですが、摂りすぎると太る原因になる可能性があるので注意が必要です。
果糖は肝臓に脂肪としてたまりやすい特徴があり、ブドウ糖は摂りすぎる中性脂肪を増やしてしまいます。そして、「気づいたら肥満になってしまった」ということにもなりかねません。
またはちみつの糖分である果糖は、砂糖と比べると低カロリーなのは事実ですが、血糖値を上げやすい性質があります。ブドウ糖の存在も、血糖値を上昇を促してしまいます。
そのため、糖尿病予備軍の方は摂取のしすぎが控えた方が良いでしょう。
下痢
はちみつレモンの効果で説明しましたが、はちみつにはグルコン酸という成分が含まれており、それは腸内環境を整えてくれるものです。
腸内の働きを活性化させてくれるのですが、逆に摂りすぎるとお腹を下してしまう可能性もあります。
腸内環境を整えてくれるというはちみつの効果は、少量でも十分に体験することができます。摂取しすぎないようにしましょう。
レモンの食べすぎが与える体への影響
胃痛
レモンを食べすぎると、胃痛になる可能性があります。
レモンに含まれるクエン酸は摂取しすぎると、胃の粘膜を刺激してしまうからです。
そのため胃の調子が悪い時なども、胃がクエン酸の影響を受けやすくなってしまい、胃炎などの原因にもなってしまいます。
食べすぎや胃が弱っている場合などは、注意が必要です。
下痢・腹痛(腎機能障害がある人の場合)
レモンを食べすぎてしまうと、下痢や腹痛の原因になることもあります。
ビタミンCを一度に大量に摂取しすぎてしまうと、分解しきれず下痢や腹痛といった症状が出てしまう可能性があるためです。
しかしこれらの影響は、腎臓の機能に障害がある人の場合のみです。しかも、レモン1個のビタミンC量が約20mgなのに対して、3000mg~4000mgのビタミンCという量を摂取した場合。
ほとんどの方は、ビタミンCの過剰摂取を気にする必要はないでしょう。
これは、ビタミンCが水に溶ける性質であり、体内にたまることなく尿として排出されるためです。過剰摂取が原因で健康に害が出たという報告は、今のところないようです。
そのため、ビタミンCが分解しきれずに体内にたまってしまうというケースはほぼありません。
1日の摂取目安量以上のビタミンCを摂ったとしても、余った分は排泄することができるのです。
はちみつレモンの摂取は量・タイミングが大事
はちみつレモンの体への影響について説明してきましたが、当然ながらどんなものでも食べすぎると良くないですよね。
はちみつレモンも同様です。基本的に体には良い効果やメリットがたくさんあることに変わりはありません。
ただあまりにも摂取しすぎてしまうと、体に悪い影響を与えてしまう可能性もあるということです。
では、その「摂取しすぎ」の基準はどの位なのでしょうか。これが曖昧だと、はちみつレモンが好きでたくさん飲みたいという方は困ってしまいますよね。
具体的な量を説明していきます。それに加え、はちみつレモンを飲むもしくは食べる際のタイミングについても説明します。実は時間帯によっては、より効果が上がるおすすめの時間があるのです。
はちみつレモンの適切な量
はちみつレモンの適切な量ですが、はちみつとレモンそれぞれ分けて、1日の目安となる摂取量を紹介していきます。
ドリンクタイプのものでも、レモンのはちみつ漬けでも同じように参考にすることができます。
はちみつの1日の摂取目安
はちみつの1日の目安量は、大体30gで大さじ2杯程度になります。
理想としては、朝、昼、夜それぞれ10gずつ摂取するのが良いとされています。
摂取量が40g以上になると、摂りすぎによる体への影響が出てしまう可能性がありますから、気をつけましょう。
容器の目安としては商品にもよりますが、小瓶サイズでおおよそ150gなので、小瓶の3分の1以上の量は摂りすぎということになります。
レモンに1日の摂取目安
レモンの1日の摂取目安としては、特に上限がないというのが結論です。
すでに説明しましたが、レモンに含まれるビタミンCは過剰に摂取したとしても基本的に尿として排出することができます。そのため体に悪い影響がありません。
また、クエン酸にも1日の上限というものが特にありません。ただクエン酸には、胃を刺激して胃痛の原因になってしまうという心配もありましたよね。これに関しては、個人差によるものが大きく、目安というものが存在するわけではないのです。
そのため、科学的根拠から1日における摂取の目安はありませんが、クエン酸が胃痛の原因になるということも事実なので、自分の胃の状態や特徴を把握する必要があります。
はちみつレモンの適切なタイミング
朝
ちみつレモンのおすすめ時間帯、まずは朝です。
その理由は、はちみつレモンの効果がすぐに現れるためです。
紹介したように、はちみつレモンには新陳代謝を促す効果や便秘解消、免疫力アップなどの効果がありました。
即効性があるはちみつレモンを朝に摂取することで、すぐに効果を感じることができ、その1日、体に良い影響をもたらしてくれるのです。
運動時の前
スポーツの前にもはちみつレモンが有効です。
はちみつレモンは即効性があるのが特徴でしたよね。そして、運動時に欠かせないエネルギー源にもなってくれるものでした。そのため、はちみつレモンを摂取することで、素早くエネルギーの補給になってくれるのです。
はちみつレモンは実は、おにぎりやパン、バナナなどよりも短時間でエネルギー源になってくれる優れものです。
運動をする前、大体1時間ほど前が良いでしょう。ぜひはちみつレモンを飲むもしくは食べてみてください。
就寝前
就寝前にはちみつレモンを摂取すると、ダイエット効果をよりアップさせることができます。
はちみつレモンにはエネルギー源としての役割がありましたよね。実は就寝時のエネルギーとダイエットには意外な関係性があります。
ダイエットのためには脂肪を燃焼させなければいけませんよね。その脂肪の燃焼には成長ホルモンの分泌が必要です。睡眠中により多くの成長ホルモン出た方が、脂肪の燃焼もしやすくなります。
しかしエネルギー源がないと、多くの成長ホルモンを分泌することができません。
そのため、はちみつレモンのエネルギー源がダイエットにつながるのです。
食べ物は消化器官に負担をかけてしまい、睡眠の質が下がりやすくなるので、エネルギー源にもなるドリンクのはちみつレモンが最適です。
はちみつレモンを寝る前に飲むと良いでしょう。特に冬は、体が温まるホットのはちみつレモンドリンクがおすすめです。
はちみつレモンのおすすめの食べ方・飲み方
最後に、はちみつレモンを使ったアレンジ方法や、おすすめの食べ方、飲み方を紹介します。
実際にやられている方の写真などを見ながら紹介していきたいと思います。
はちみつレモンドレッシング
チキン作ったー😍
— leonidas (@bluepearlblue) December 24, 2019
はちみつレモンドレッシング添え😎 pic.twitter.com/fsKpE48ziJ
はちみつレモン、おすすめのアレンジひとつ目はドレッシングです。葉物野菜とトマトのサラダにはちみつレモンで作ったドレッシングを添え、固形のレモンものせています。そして、メインのチキン。最高の組み合わせですね。
はちみつレモンは、2:1の割合でオリーブオイルを混ぜ合わせるだけで、風味豊かなドレッシングに変身します。
はちみつの自然な甘さとレモンの酸味がサラダを引き立ててくれ、そこにブラックペッパーなどの辛味を加えると、より味が引き締まります。
レモンのクエン酸には、ビタミン類の吸収をしやすくしてくれる効果がありますから、野菜と一緒に食べることは栄養にも良いという魅力もあります。
また、レモンと唐揚げの相性が良いように、はちみつレモンのドレッシングをチキンにかけるのも相性抜群です。チキンの香ばしさととても良くマッチします。
はちみつレモン+お酒
今日のCitrusはゆめみんlastdayです☆
— 麻雀×BAR Citrus(シトラス) (@citrus05059920) February 19, 2019
お酒にプラスッッはちみつレモン、オレンジと、
自家製燻製ベーコンをアレンジしたものを作りました☆
是非ご賞味ください( ´∀`)
真希もいます!お待ちしてます(  ̄ー ̄)ノ pic.twitter.com/rosWaZiGyw
続いてのおすすめは、レモンのはちみつ漬けをお酒に入れるという飲み方です。この方は自分ではちみつレモンを作っているのでしょうか。タッパに輪切りにしたたくさんのレモンがありますね。それをお酒に入れて飲むという、なんとも贅沢な晩酌を楽しんでいます。
この方法であれば、自分の好きなお酒で楽しむことができますね。
焼酎を炭酸水で割りそこにはちみつレモンを投入するだけで、甘さのある自家製レモンサワーを作ることができますし、市販のレモンサワーに入れれば、よりレモンの味と甘さを感じられるためお酒が苦手な方でも美味しく飲めるでしょう。
赤ワインに入れても良いアクセントなってくれるでしょう。
バニラアイス+はちみつレモン
バニラアイス〜はちみつレモン添え〜
— きとりーな (@kitorina_22) November 7, 2016
inそらおりの部屋の炬燵 pic.twitter.com/7dkZ4TYBN9
これは夏に最高のアレンジ方法です。市販のバニラアイスにはちみつレモンを添えるだけです。
それだけのアレンジですが、普通のバニラアイスをより甘く、より爽やかに、そして高級感も感じられるような上品なアイスに変えることができます。
アイスとの相性が抜群に良いのは、はちみつが自然な甘さであるからでしょう。
ぜひ夏はこのはちみつレモンアイスで、爽やかで上品な口どけを味わってみてください。
まとめ
今回ははちみつレモンの効果や、体への影響について紹介してきました。
まず、はちみつレモンは以下のような良い効果がありました。
- 疲労の回復
- 風邪の予防、免疫力アップ
- 美肌・アンチエイジング効果
- ダイエット効果
このように、はちみつレモンにはたくさんのメリットがあります。
その反面、摂取しすぎると血糖値が上がってしまうため、糖尿病予備群の方は過剰な摂取を控えた方が良いという注意点がありました。
これはあくまで大量に摂りすぎた場合なので、適切な量を守って摂取する分には、体には良い効果をもたらしてくれます。
そして、起床後や就寝前、運動をする前にはちみつレモンを飲んだり食べたりすることで、より効果を上げることができます。
またはちみつレモンのアレンジとしては
- はちみつレモンドレッシング
- はちみつレモン+お酒
- はちみつレモン+バニラアイス
などがおすすめです。
ぜひ参考にしてみてください。