メロンが腐る/食べごろが過ぎた、熟しすぎた、透明なのは食べられる?賞味期限は?

メロンが腐る/食べごろが過ぎた、熟しすぎた、透明なのは食べられる?賞味期限は?

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高級フルーツを代表するメロンですが、食べごろがわかりづらいですよね。メロンの食べごろは?食べごろを過ぎた、または熟しすぎたメロンは食べられる?それとも腐っている?果肉が透明なのは大丈夫?メロンの賞味期限は?などメロンの疑問にお答えします。

目次

メロンの賞味期限はいつまで?

スーパーでカットしてあるメロンを買って食べると、おいしいときとそうでもないときがありませんか?実はメロンには食べごろの時期があります。とくに高級はメロンほど食べごろの時期とそうでない時期では味に差がでるので、メロンの食べごろとおいしく食べられる賞味期限を知っておくことは大切です。

メロンが完熟してからの賞味期限

メロンの食べごろはメロンが完熟したときです。熟す手前でも熟しすぎても食べられますが、ベストなタイミングとは少しずれています。もちろん、ちょっと硬めがいいとか、腐る手前まで熟しているのがいいとか、好みは人それぞれですが、一度ベストなタイミングで食べてみてから、好みの味を探すことをおすすめします。

メロンは一般的に収穫の後に追熟して完熟させます。ですのでメロンがおいしく食べられる賞味期限は、収穫した日ではなく完熟した日からを目安にした方がわかりやすいでしょう。

ちなみに、果物を収穫後、さらに甘味を増したり果肉を柔らかくしたりするために、一定の期間置くことを追熟といいます。メロンのほかにキウイフルーツやバナナなどが追熟する果物です。個体差はありますが、メロンは通常、収穫してから5~7日後(早い場合は3日)で完熟するといわれています。

メロンは常温で追熟する

収穫したメロンは、冷蔵庫ではなく常温に置おいて追熟します。20~25℃の日が当たらない涼しい場所が望ましいといわれています。

追熟するときは夏場でも冷蔵庫は避けた方がいいでしょう。温度が低いとメロンが低温障害を起こして、追熟せずに傷んでしまうからです。夏場でも常温でこまめに熟成の度合いをチェックして、完熟してから冷蔵庫に入れましょう。

メロンが完熟したかどうかは、においも判断基準になるので、廊下など頻繁に行き来する場所に置くことをおすすめします。甘い香りが漂ってきたら完熟していると判断していいでしょう。

ちなみにメロンは追熟しても糖度はかわらないといわれています。ですが追熟することで果肉がなめらかになり香りが芳醇になるので、よりおいしくなります。

メロンは完熟したら即冷蔵庫へ

追熟によって完熟したメロンは必ず冷蔵庫に入れましょう。そのまま常温に置いておくと、あっという間に腐ってしまうので要注意です。とくに夏場は完熟したメロンは即冷蔵庫へ入れてくださいね。

メロンを冷蔵庫に入れてからの賞味期限は、まるごと1個の状態なら約3日、まるごとでは入らない場合は2つに切り分けて、ラップをぴったりかけて約2日。これがおいしく食べられる目安となる賞味期限です。

追熟する前にメロンを冷蔵庫に入れてしまった場合、そのあと常温に置いても追熟しないので、メロンが手に入ったときは追熟が必要かどうか必ずチェックしましょう。

メロン農家さんのおすすめの食べ方は、メロンを常温で保存して、完熟したら食べる2~3時間前に冷蔵庫で冷やして食べること。キンキンに冷やすよりもメロンの甘味が引き立つのだとか。高級なメロンでなくても、スーパーで買ったメロンでも、この方法で食べると驚くほどおいしくなるそうです。一度は試してみたいですね。

小さくカットして冷凍する

しかしそんな短い期間でメロンをまるまる1個食べ切るなんて無理…というときもありますよね。そんなときはメロンを冷凍することをおすすめします。

メロンを冷凍しても大丈夫なの?と思うかもしれません。もちろん風味や食感など、メロンそのもののおいしさを味わうには、そのまま食べるのがベストですが、冷凍したメロンをおいしく食べる方法があります。

冷凍するときはメロンの皮をむいて、ひと口かふた口で食べられる大きさにカットしたものを、ジップロックなどの密閉袋に入れて保存します。こうすると、食べたいときに食べたい分だけ取り出して、そのままシャーベットとして食べることができます。またジュースやスムージー、ヨーグルトに入れるのもおすすめです。冷凍庫で1か月ほど保存できるので、メロンが食べきれないときはぜひ試してみてくださいね。

メロンの賞味期限

メロンは収穫後、5~7日(早いと3日)常温に置いて追熟する。完熟したメロンは即冷蔵庫に入れる

冷蔵庫に入れたメロンの賞味期限は、まるごと1個の場合は約3日、2つに切り分けた場合は約2日

冷凍したメロンの賞味期限は約1か月

腐ったメロンを見分ける方法

うっかり追熟しすぎてメロンが食べごろを過ぎてしまったら、まだ食べられるのか腐っているのか、見分ける方法はあるのでしょうか?

メロンが腐ったときは、皮が厚いので外側からは分かりにくいのですが、カットすると果肉の状態でわかったり、さわった感触、味やにおいの変化でわかります。まだ食べられるかどうか迷ったときの参考にしてください。ただし味やにおいに少しでも違和感のあるときは、けっして食べないようにしましょう。

腐ったメロンの見た目

包丁で切り分けたときにメロンの果肉が柔らかいを通りこして、ドロドロになっていたら、腐っていると考えていいでしょう。メロンの種子が茶色や黒になっているときも腐っている可能性が高いでしょう。

腐ったメロンの触感

メロンが皮の上から触っても分かるほど柔らかくなっていたら、腐っているでしょう。完熟したメロンは、お尻の方にほどよい弾力がでるといわれていますが、指で押して凹んだままのようなら、完熟を通りこして腐っていると考えられます。

腐ったメロンのにおい

メロンが腐ると生ごみのような臭いがします。とくに腐敗が進んだメロンの臭いは強烈で、部屋中に異臭がじゅうまんしてなかなかとれないといわれています。

またメロンからシンナーのようなにおいがすることがあります。これはメロンの熟成が進む過程で、酢酸エチル、エタノール、アセトンなどの揮発性物質が発生するからです。メロンが熟しすぎると揮発性物質が増えて、シンナーのようなにおいを発することがあります。この場合は食べても問題ありませんが、刺激があまりにも強かったり、苦味を感じたりするときはやめておきましょう。

腐ったメロンの味

腐ったメロンを食べると酸っぱかったり、苦かったりします。強い苦味を感じたときは、後ほど解説するククルビタシン類が多量に発生している可能性があるので、即食べるのをやめましょう。

ククルビタシン類の毒性

メロンやキュウリ、ズッキーニなどのウリ科の植物には、苦味成分であるククルビタシン類という成分が含まれています。このククルビタシン類は少量なら問題ありませんが、多量に摂取すると、下痢、嘔吐、腹痛などの激しい中毒症状を引き起こすことがあります。

メロンに限らずウリ科の植物を食べて強い苦味を感じたときは、食べるのをやめましょう。ちなみにゴーヤーの苦味のもとになるのは通常はモモルジシンという成分で、こちらは食中毒になる可能性はないといわれています。

腐ったメロンの見分け方

見た目:果肉がドロドロしている。また種子が茶色や黒っぽく変色している

触感:皮の上から指で押すと凹んだままになっている

におい:生ごみのような異臭がする

味:苦味や酸味がある。強い苦味を感じるときは、ククルビタシン類が増えている可能性がある

熟しすぎたメロンはまだ食べられる?

メロンは食べごろを逃したからといって、味が落ちるだけで即食べられなくなるわけではありません。腐った兆候がなければじゅうぶん食べられますが、判断が難しいときがありますよね。以下のような状態のメロンは食べられるのでしょうか?

メロンの果肉が透明になっている

メロンの熟成が進むと、果肉が透明になることがあります。こちらは完熟を過ぎていますが、腐っているわけではありません。むしろメロンの風味が芳醇になっていることも。ただしねっとりと糸を引いているような場合は、腐っているので食べられません。

メロンを食べると舌がピリピリする

メロンにはクミシンという酵素が含まれています。ククミシンは、アレルギー反応を起こす物質ですが、メロンを食べてすぐに舌がピリピリしたり、喉がイガイガしたりするときは、アレルギー反応ではなく、ククミシンの物理的な刺激によって起きていることが多いようです。

舌がピリピリしたり、喉がイガイガしたりするだけなら食べられますが、苦味をともなっているときは、食べるのをやめた方がいいでしょう。

熟しすぎたメロンの使い道

熟しすぎて果肉が柔らかくなったメロンは、味やにおいに違和感がなければそのまま食べても大丈夫ですが、形が崩れたりして見た目はきれいではありません。そんなときは冷凍してシャーベットにしたりヨーグルトに入れたりすると、見た目が気にならずおいしく食べられます。

メロンシャーベット

熟しすぎたメロンは冷凍にしてシャーベットとして食べると、高級な味わいのシャーベットになります。少し手間がかかりますが、冷凍したメロンをかき氷機で削ると、なめらかな舌触りの絶品シャーベットになります。

メロンヨーグルト

ジップロックなどの密閉袋にメロンとヨーグルト、砂糖、豆乳を入れて冷凍すると、メロンヨーグルトになります。ヨーグルトとはちみつを入れたり、牛乳を混ぜたり、いろいろなレシピがあるので、自分の好みのレシピを探してくださいね。

メロンジュース

熟しすぎたメロンのもっとも簡単で有意義な使い道はジュースにすることかもしれません。皮をむいてミキサーにかけるだけで果汁100%のメロンジュースのできあがり。メロンをそのまま食べているような味が楽しめます。味が濃厚なので炭酸で割ってもおいしく飲めます。

メロンを大量消費する方法

メロンがたくさん手に入って、しかも食べごろの時期が全部同じ。冷凍するにも限界がある…。そんなときはいつもと違う食べ方を試してみてはいかがでしょうか?

生ハムメロン

いくらおいしいメロンでも、同じ味が続いては飽きてしまいますよね。ましてや甘味が強すぎるものは、一度に食べられる量に限度があるのではないでしょうか?

塩っ辛い生ハムと組み合わせることで味に変化がでるので、メロンを飽きずに食べ進めることができます。ワインやスパークリングワインのおつまみとしても最高です。

シャンパンメロン

お酒が好きな人にぜひともおすすめした食べ方です。メロンの種の部分をくりぬいて、スパークリングワインを注ぐだけ。おいしいと評判です。これならあっという間にメロンをまるごと1個食べてしまいそうですね。

さらにお酒の強い人ならブランデーメロンはいかがでしょうか?ブランデーの芳醇な香りとメロンの風味が合う!アルコール度数の高さを忘れて飲んでしまうとか。バニラアイスを入れてもいいですね。

まとめ

食べごろや賞味期限が分かりにくいメロンですが、食べごろは完熟したときと覚えておいてくださいね。そして完熟させるには追熟が必要です。追熟は常温に置いて5~7日(早くて3日)。くれぐれも完熟するまでは冷蔵庫に入れないようにしましょう。メロンの賞味期限は完熟した日から数えて、冷蔵庫に保存してまるごと1個なら約3日、半分に切ってラップをかけたメロンなら約2日。小さくカットしたメロンを冷凍して約1か月。

メロンが腐ると果肉がドロドロになったり、生ごみのような臭いがしたり、酸味や苦味がでたりします。苦味が強いときはククルビタシン類の毒性で食中毒のような症状がでることがあるので、食べないようにしましょう。果肉が透明だったり、メロンを食べて舌がピリピリしたりするときは、味やにおいに違和感がなければ食べられます。

メロンを食べるときは、ぜひいちばんおいしい食べごろのタイミングを逃さずに食べてくださいね。

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